“中国の窓”と例えられる上海。その“上海の玄関”と呼ばれているのが、外灘(バンド)です。南京条約で上海が開港して以降、外灘は『バンド』と呼ばれ租界の玄関口になりました。その後各国の商社、銀行などの建物が建ち並び、「東方のウォール街」と呼ばれるまでに繁栄。1940年代以降に中国が開放された後も、それらの建造物は壊されることなく利用され、今ある景観にいたるのです。
新古典主義、アールデコやネオ?バロックなどの建築様式が融合した独特の建造物は、建築群全体が国の重要文化財に指定されています。
外灘の夜景は絶景です。夜になるとライトアップされ、その輝きはまるで一つの雄大な交響曲が心の中に響いているかのように感じられます。
明代に造られた、400年以上の歴史を持つ江南古典庭園、豫園。かつて「東南地方一のすばらしい庭園」と誉められたほどで、園内の庁堂楼閣、築山と流泉は、いずれも明?清時代の中国南部の庭園建築芸術の真髄を表現しています。40カ所余りのそれぞれの景観は、生き生きとした龍壁や曲がりくねった回廊、さまざまな形をした花窓によって巧みに隔離され、歩を進めるごとにさまざまな魅力を見せてくれます。その静かで美しい庭園を取り巻くように、下町情緒たっぷりの町並みが広がっており、どこか懐かしい風情が漂っています。上海でも容易には見ることができなくなった“昔ながらの中国”を味わいたいなら、豫園がオススメです。 また、上海を代表する老舗が集う“豫園商城”や、レトロな町並みを再現した商店街“上海老街”もはずせないスポット。食事や買い物はもちろん、店先を覗きながらのブラブラ歩きも楽しめます。
中国の特別開発区でもある浦東は、「新しい上海」の象徴的スポットです。東方明珠塔がそびえ、リニアモーターカーが走る、まさに近未来都市。東方明珠塔からは、対岸にあるクラシックな町並みの外灘を一望でき、未来から過去をながめているかのような不思議な感覚を味わえます。
今も開発は進行中で、デザインもユニークな高層ビルが次々に建設されており、その景色は日々変化しています。東方明珠塔、森ビル、金茂大厦に続き、94階建ての金融センタービルもこのほど完成。着々と発展を続けているエリアです。
上海一のメインストリート、南京路。外灘の和平飯店角から静安寺の西まで続く全長約5.2kmの大繁華街です。老舗の百貨店や食品店を中心に、近代的なショップが入り交じる活気あふれる繁華街“南京東路”と、高級ホテルやショッピングモールを中心に、オシャレなカフェやハイソなレストランが並ぶ“南京西路”に分かれており、東西趣の異なったストリートとなっています。
南京東路は大半が歩行者天国。店を気ままに覗きながらのブラブラ歩きが存分に楽しめます。路上観光列車に乗って、通りを眺めながらのんびり一回りするのもいいでしょう。
上海で今一番話題を集めているホットスポット、新天地。2001年、フランスの租界だった昔の街並みを蘇らせ、オシャレで高級感あふれるエリアとして生まれ変わりました。ノスタルジックあふれる石やレンガづくりの建物の中には、ハイセンスで個性豊かなショップ、ブティックのほか、中国料理をはじめ日本料理、フランス料理、スペイン料理など、世界各国のレストランががズラリと並びます。アジアと欧風の文化が入り交じったオリエンタルな雰囲気は、まさにコスモポリタン?上海ならでは。また、新らしい店舗も続々オープン中で、ゆくゆくは映画館や娯楽施設、百貨店も入る予定だとか。
昼と夜とではまったく違う顔を持つので、時間があればそれぞれの顔を見ておきたいもの。ロマンチックな夕暮れ時もおすすめです。