2013年7月N1完整真题+答案(2)

2018-12-16 22:07

(草柳千早「AERA MooK」 1999年7月10日号による)

(注)趨勢:傾向

46. 筆者は、現代の恋愛はどうなってきていると考えているか。 1)全人格でぶつかりあう関係が一般的になってきた。 2)全人格でぶつかりあう関係は現実には存在しなくなった。 3)自己の一部しか見せあわない関係は敬遠されてきている。 4)お互いに自己の一部しか見せあわないようになってきている。

(2) これから起こる社会の変化を読みとるのは難しい。しかし、その変化を見極めて将来に対する指針をもたなければ、激しく変化する社会のなかで自分を見失ってしまう。歴史学は、この時代の変化を長い時間のなかにおいて見据え、社会め進む方向を教えてくれる学問である。けっして、過ぎ去った過去を記憶したり、なぞったりする学問ではない。ゆるやかに流れる時代にあっても激動する時代にあっても、歴史学は私たちの行く(注1)手を照らす一条(注2)の光なのだと思う。

(高山博『歴史学 未来へのまなざし――中世シチリ?からグローバル?ヒストリーヘ』による)

(注1)行く手:行く先 (注2)一条:一筋

47. 歴史学について、筆者はどのように考えているか。

1)社会の流れを読みとり、将来のために記録しておくものである。 2)現代社会や人々の活動の変化を、過去の時代と比較するものである。 3)社会の変化を時間の流れのなかに位置づけて、進む道を示すものである。 4)社会の変化や流れを振り返り、これまでの出来事を検証するものである。 (3)

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48. 才覚のある人について、この文章ではどのように述べられているか。 ? 1)優秀な能力を使って、社員を率いてゆく責任がある。 ? 2)人並み外れた能力をビジネスに活かすことが必要である。 ? 3)誰の助けを借りることもなく、企業を成功に導くことができる。 ? 4)他者の支えによって初めて能力をビジネスに活用することができる。

(4) 今の世には明るいものは余りに尐なく、暗いものは余りに多く見えるが、両者は別個のばらばらではない。絶望と見える対象を嫌ったり恐れたりして目をつぶって、そこを去れば、もう希望とは決して会えない。絶望すべき対象にはしっかと(注1)絶望し、それを克服するために努力し続ければ、それが希望に転化(注2)してゆくのだ。そうだ、希望は絶望のど真ん中の、そのどん底に実在しているのだ。

(むのたけじ『希望は絶望のど真ん中に』による)

(注1)しっかと:しっかり (注2)転化:変化

49. この文章で筆者が言いたいことは何か。

1)絶望を希望に変える方法を模索しなければならない。 2)絶望していては希望にたどり着くことはできない。

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3)絶望に立ち向かってゆけばその先に希望がある。 4)絶望から目をそらすと希望が見えてくる。

問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1?2?3?4から一つ選びなさい。

(1) よく知らない人についてどのようにして印象を受けるのであろうか。?ッシュの有名な実験を例にして紹介する。誰彼についての印象というものは、与えられる手がかり(情報)の順序によって影響されることを示している。たとえば、「知的な→勤勉な→衝動的な→批判力のある→頑固な→嫉妬深い」の順番である人物の特徴が伝えられると、多尐の欠点はあるが、適応的で有能な人物という印象ができる。一方、これとは逆の順番「嫉妬深い→頑固な……→知的な」では、深刻な問題を抱えた人とみなされる。(中略)最初の手がかりが方向づけをし、後に与えられる手がかりはそれに結びつけて解釈されると考えられる。これを初頭効果という。初めに与えられる手がかりが否定的だと後の肯定的な手がかりも胡散臭くみなされてしまう。世に言われるように、「第一印象が肝心」なのである。 なお、①この効果はすべての人に見られるわけではなく、むしろ、後の手がかりによけい影響を受ける人もあることも指摘されている。あまり創造的でない人、認知の物差しが尐ない(見方の次元が尐ない)人の場合には、与えられた手がかりを順番に維持しがたく、初めに与えられた手がかりが後に与えられた手がかりによって上書きされてしまい、結果的に初めの手がかりによる印象は薄くなり、②後の手がかりによって印象がつくられやすい(新近効果)。相手が複雑さに強い人かどうかで、伝える情報の順序を操作することによって印象を変えることも可能である。

(海保博之編著『瞬間情報処理の心理学』による)

50. ①この効果とはどのようなことか。 ?

1)最初に与えられた情報が、その後の印象を方向づける。 ? 2)最初に与えられた情報で印象が決まり、変化しない。 3)最初に受ける印象は、後からの情報によって変化する。 4)最初に受ける印象が強ければ、否定的な印象につながらない。 51. ②後の手がかりによって印象がつくられやすいとあるが、なぜか。 1)前に与えられた手がかりが不十分だから。

2)前に与えられた手がかりより後のものが新しく思えるから。 3)後で与えられた手がかりがより重要に思えるから。

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4)後で与えられた手がかりが前のものと置き換わるから 52. 初頭効果と新近効果の二つの説明からわかることは何か。

1)よく知らない人の印象は、与えられる情報の順序と受け手によって変化する。 2)よく知らない人の印象は、後に与えられた情報によって決定される。 3)よく知らない人に好印象を与えるには、初対面の印象が肝心である。 ? 4)よく知らない人に対して肯定的な印象を持つことは困難である。

(2) 書を読むという行為が、人間の成長や知的能力の向上に必須のものであることを、かつての社会は経験法則的に理解していたのではないだろうか。素読(注1)などは強制的、修養(注2)的なものではあるが、読書習慣の形成を何よりも重視する教育メソッド(注3)であったことは確かである。しかし、①私たちの世代はどうであろうか。書物というものが映像や音響メデ??などと単純に比較することを許さない必需品であり、読書は基本的な能力であるという確信をいだいてきたものの、近年の社会経済のあり方によって自信を喪いかけていたことは否めないのではなかろうか。

活字以外の表現手段が大きな影響力をもつようになったことを②「時代の流れ」と呼ぶのはいいが、文化の変容があまりにも急激なこと、あるいは一つの有力な文化が別のものに置き換えられることには予測しがたい弊害を伴う。活字にもいろいろあるが、書物に特有の楽しみを与えてくれる本、思索の喜びをもたらしてくれる本、人生の支えになるような本が相対的に尐なくなったのは、1980年代の半ばごろからで、書店の棚には情報的な本や、映像文化の書籍化をねらった寿命の短いものばかりが目立つようになった。家庭からはスペースの狭さをいいわけに、本棚が姿を消してしまった。

ちょうどそのころから映像文化や活字文化の本質を考えるメデ??論が盛んになったが、いまから思えば従来の活字文化が衰弱した場合にどうなるかという洞察力において、いささか欠けるところがなかっただろうか。

(紀田順一郎『読書三到――新時代の「読む?引く?考える」』による)

(注1) (注2) (注3)

素読:ここでは、意味を考えずに、声を出して読むこと 修養:学問を修め人格を高めること メソッド:方法

53. ①私たちの世代とあるが、筆者の世代にとっての読書はどのようなものであったか。 1)社会生活を営む上で必須であると信じられていた。 2)近年の社会経済のあり方には合わないものとされていた。

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3)映像や音響メデ??と同列に扱われるようになってきていた。 4)人間の成長に不可欠だと自信をもって言えなくなってきていた。 54. ②「時代の流れ」は、書物にどのような変化をもたらしたか。 1)映像化することを目的として書かれた本が増えた。 ? 2)情報を提供する本やすぐに読まれなくなる本が増えた。 ? 3)楽しみや喜びが与えられ心の支えになるような本が増えた。 ? 4)教育的に望ましくない本や悪影響を与えるような本が増えた。

55. 1980年代半ば以降のメデ??論について、筆者はどのように述べているか。 ? 1)活字文化を急激に変容させた要因を把握していなかった。 ? 2)活字文化が衰弱していく時期を予測していなかった。 ? 3)活字文化の衰退後の状況を見通していなかった。 ? 4)活字文化と映像文化の本質を明らかにしていなかった。

(3) 現在、不安定化する社会におけるさまざまなリスクが個人を直撃しています。かつてであれば個人の属する集団や組織が、リスクを受け止めるのを支えてくれました。ところが、いまではそのような支えを期待することは難しくなっています。現代における不平等は個人単位で現れるのです。しかもその場合、不安や不満を抱えた人々は、同じような立場に置かれ、似たような思いをもった人々と連帯することが①けっして容易ではありません。外から見れば、どれほど共通の傾向が見られる問題でも、一人ひとりの個人にはどうしても〈私〉の問題に見えてしまうからです。 (中略) 平等化社会を生きる個人は、それぞれが自分の〈私〉の意識をもっています。その意味でいえば、誰一人、他者の意のままにその存在を否定されるほど弱くありません。もし、社会が自分の存在を認めないのなら、逆に、自分もそのような社会を認めないというのが、現代における個人の典型的な自意識といえるでしょう。反面、②そのような個人は自分一人で自己完結できるほどには強くありません。自分が[同類]のうちの一人に過ぎないことを痛いほど自覚している平等化社会の個人は、それゆえに他者をつねに意識せざるをえないのです。

そうだとすれば、一人ひとりに固有な〈私〉にこだわりつつ、それでも自らの不完全性を日々感じている個人にとって、自分の自分らしさを確認するためにも他者が必要なはずです。その場合の他者とは、自分の身の回りにいて、相互に承認を与え合うような他者ば

かりでなく、自らに位置と役割を与えてくれる社会もまた、重要な他者にほかなりません。

(宇野重規『〈私〉時代のデモクラシー』による)

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