(なるほどね)
と言うだけにとどめ、詳しくは明朝ということにして、浜坂で下車、その晩は湯村の温泉にとっぷり浸かって寝てしまう。陸から海を見るばかりが能じゃないから、あいたは浜坂から香住まで遊覧船に乗って、海中公園を探勝してやろうという寸法だ。
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对我来说是初次见面,也就是说连对方的面孔也看不太清楚。
在初春的暮色之中,看到它那若有若无、朦朦胧胧的样子,宛如静静地在叹息。眼下,只能留下一句“果真如此啊”,详细的要到明天早上再说。在滨坂下车,当天晚上在汤村的温泉里好好泡一泡再去睡觉。光从陆上看看海还不算能耐,计划明天乘游览船从滨坂到香住,去海中公园去探寻游览胜地。
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朝起きてみると、空は予想に反して上天気、遊覧船もちょうど本日――三月十五日――から運航を開始する由で、朝風呂でつるつるする顔を撫でながら、タクシーで船着場に馳せつける。
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早上起来一看,天气与预想的相反,是个好天,据说游览船也是从今天,即从3月15日开始通航,我一边摸着早上泡过澡后变得光光如也的脸,一边乘出租车驶向船码头。 ?
浜坂港はどこにでもありそうな山陰の漁港だが、まるで電気屋の店先みたいに沢山電球をぶらさげた漁港がずうらりと並んでいるのは、あれがイか釣り舟か。
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滨坂港似乎是一个似乎到处都看得到的山阴的渔港,一字儿排开的渔船挂满了灯泡,看上去就像是电气商店似的,那是钓墨鱼的船吧?
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足もとにひたひたと寄せる水に、朝の陽がさして、大勢のいい藻が揺れているのが透いて見える。何処の海を見ても、このごろはまず水を透かしてみる。きれいか、濁っているか。昔の人はそんなことは考えもしなかったろうと思う。海の水はどこだろうと澄んでいるのが当り前だったろう。
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在朝阳的照射下,透过哗哗涌向脚边的海水中,可见长势良好的藻类在摇曳。不管在哪里看海,近来首先都要透过海水来看它是干净的还是浑浊的。我想过去的人恐怕不会想到这样的事情吧,那时海水不论在哪里都是纯净的,那是理所当然的。
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それともこれはわれわれが汚らわしい海しか知らなくなって久しいからで、この土地の人
には真っ黒な海を想像しろと言っても、無理な注文かもしれない。とにかく、初めて見る日本海の水のきれいなこと、これはやっぱり印象的である。
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或许很久以来我们对污染的大海一无所知,或许当地人说让你想象一下漆黑的大海是无理要求,不管怎么说,第一次见到日本海纯净的海水,果然留下了深刻印象。
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防波堤ごしに、沖はと見ると、ほとんど波もうねりも見せず、青々と大海原がひろがっている。波荒き灰色の日本海、なんていう概念的な言葉を口にしたら罰が当りこうな、明るい、のどかな眺めだ。
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越过防波堤向大海望去,只见蓝蓝的大海一展无埌,波澜不惊。像“波涛汹涌的灰色日本海”这样的概念的话从口而出的话,是要遭到惩罚的。清澈而宁静的日本海。
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ところが、これがそうじゃなかった!だまされた。いざ船で沖へ出てみて、やっとわかった。
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可是并非如此,我们被骗了。一旦乘船出海一看,便终于明白了。
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素人の甘さというか、遠目に望むと近寄って見るとは大違いというか、急転直下、日本海はやはり荒海、という大発見に達したのであぅた。わからないものだ。
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是我们这些外行的天真,还是极目远望与就近观望之间大相径庭呢?急转直下,日本海果然成了狂暴的海,我们对这个大发现真是百思不得其解。
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我々の乗り込んだこの船、「雄壮を誇る大型観光船」第一にほんかい丸、触れ込みはともかく、普通の漁船をちょっと膨らましたような小型船で、定員五十名とあるが、身軽いなだけにそれだけ揺れもはげしい。揺れるだけでなく、水面をバッタのように跳ねる感じである。
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我们所乘坐的船,是“以雄伟为自豪的大型观光船”,即第一日本海号。姑且不论其事先宣传,它是一条比普通船稍微宽一点的小型船只,定员五十人。正因为船身较轻,所以摇摆也更为激烈。它不仅摇晃,使人感到就像一只蝗虫在水面上跳跃。
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乗り合わせたのわ、老人が目立つ三十名ばかりの団体客だが、こういう場合のつねとして、お年寄りと女性を畳敷きのキャビンに入れて、若い者はデッキに居残るかたちになったからたまらない。
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和我们一起乘坐的,是一个仅有三十名客人的团队,其中有引人注目的老人。在这种场合,作为常理,让老人和妇女进入有榻榻米的船舱,年轻人留在了甲板上,真让人受不了。 ?
揺られる、跳ねる、水をかぶるで、うかうかしていれば、ベンチもろとも海中に放り込まれかねない。右へ左へと転げたひょうしに、鉄柱に頭をぶっつけそうになる。 (大丈夫かね?)
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摇啊摇,跳啊跳,还要被水淋,稍有不小心,还有可能连同椅子一起抛到海里去。左右翻滚的一瞬间,冷不防脑袋险些撞在铁柱上。
“不会出事吧?”
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内心そう思わない者は、よほど命の惜しくない人間であろう。私は泳げないわけではないが、今回は日本海を見るだけのつもりで来ているのだから、水泳は又の機会にしたい。 ?
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内心不这么想的人,想必是相当不怕死的人吧。我并非不会游泳,但这次只是
打算来看日本海,所以想把游泳的机会放在下一次。
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そんなことを考えながら、艫で両足を踏ん張り、片手でしっかりと鉄柱を握り占めて、自分の転落を防いでいる。
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我一边这样想着,一边在船尾叉开两腿站着,一只手紧紧地抓住铁栏杆,以防自己跌落下去。 ?
春先とはいえ、海上の風はまだ身を切るようだ。朝風呂で温もった顔も手足もたちまち冷え切って、感覚がなくなった。それでも私は、横着な代りに慎重だから、レインコートの中にはちゃんと冬のマフラーを着込み、毛の手袋まではめて完全武装である。 ?
虽说是初春,但海上的风似乎还有些刺骨。早上泡澡后温暖的脸和手脚霎那间便被冻僵,失去了知觉。尽管如此我没有偷懒,而是更加慎重,在雨衣中牢牢实实地裹上了冬天戴的围巾,连毛手套都戴上了,可谓是全副武装。
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