自动车部品-内装材―挥発性有机化合物(VOC)放散测定方法
まえがき
この規格は,社団法人自動車技術会定款に基づく規格会議組織規則に従って,規格委員会の審議を経て,規格会議が制定した自動車規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。自動車技術会規格委員会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
自动车部品-内装材―挥発性有机化合物(VOC)放散测定方法
自 動 車 規 格 JASO
M 902:2007
自動車部品-内装材―揮発性有機化合物
(VOC)放散測定方法
Road vehicles-Interior parts and materials-Measurement methods of
diffused volatile organic compounds (VOC)
1 適用範囲
この規格は,サンプリングバッグを用いて自動車内装材から気中へ放散する揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の測定方法について規定する。
なお,この測定方法は,シート類,インストルメントパネル類,天井類などに適用する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1962 室内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集/加熱脱離/キャピラリーガスクロ
マトグラフ法によるサンプリング及び分析―ポンプサンプリング
ISO 16000-6 Indoor air-Part 6: Determination of volatile organic compounds in indoor and test chamber air by active sampling on Tenax TA sorbent, thermal desorption and gas chromatography MS/FID
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1
自動車内装材
自動車内装に用いる部品 材料。 3.2 試験開始
サンプリングバッグを恒温槽に入れた時点。 3.3
サンプリングバッグ
自動車内装材から放散するVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物を測定するための,容積10 Lの樹脂製の袋。 3.4 試験濃度
自动车部品-内装材―挥発性有机化合物(VOC)放散测定方法
試験片を入れて一定時間加熱したサンプリングバッグ内のガスを捕集し,測定した特定のVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の濃度。 3.5
ブランク濃度
試験片を入れないで一定時間加熱したサンプリングバッグ内のガスを捕集し,測定した特定のVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の濃度。 3.6 回収率
サンプリングバッグから捕集したVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の総量を,サンプリングバッグに供給した既知の対象VOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の総量で除した数値。 3.7
サンプリングバッグ値
試験片1個当たりから放散するVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物によって上昇したサンプリングバッグ内の対象物質の濃度に,サンプリングバッグへのガス封入量を乗じた値。 3.8 試験片
試験対象となる自動車内装材から試験を行うために採取した一部分。 3.9
揮発性有機化合物(VOC)
試験片から放散し,サンプリングバッグから検出された有機化合物のうち,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物を除いたもの。
注記 この規格で対象にするVOC成分は,次のものであり,これらを総称して対象揮発性有機化合
物(又は,対象VOC)と呼ぶ。
トルエン,キシレン,エチルベンゼン及びスチレン。
3.10
総揮発性有機化合物(TVOC)
ガスクロマトグラフにおいて分析した,n-ヘキサンからn-ヘキサデカンまでの範囲で検出されたVOC。 この規格では,ピーク面積の総和を用いてトルエンに換算して求めた値を示す。
注記 ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)を用いる場合は,全イオン検出器(TIM)で測定し,
全イオンクロマトグラム(TIC)から算出したVOCの値を用いる(JIS K 0123 参照)。
3.11
ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物
試験片から放散し,サンプリングバッグから検出されたホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物(アルデヒド及びケトン)。
注記 次の物質を対象とする。
ホルムアルデヒド及びアセトアルデヒド。
4 原理
この試験は,試験対象となる自動車内装材から放散するVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化
自动车部品-内装材―挥発性有机化合物(VOC)放散测定方法
合物のサンプリングバッグ値を算出する方法である。
サンプリングバッグ内に入れた試験片を一定の温度で加熱し,サンプリングバッグ内のガスを採取して求めた試験濃度及びブランク濃度を知ることによって,試験片1個当たりから放散するVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物のサンプリングバッグ値を算出する(箇条10参照)。
5 器具及びガス 5.1 一般
自動車内装材から放散するVOC,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物のサンプリングバッグ値を算出する場合に必要な器具及びガスは,主として次のとおりである。 - サンプリングバッグ - 窒素ガス - 恒温槽 - ポンプ類 - 積算流量計 - 分析装置 - 捕集管
5.2 サンプリングバッグ 5.2.1 一般
この規格のサンプリングバッグに適用される一般仕様及び要求事項は,5.2.2,5.2.3,5.2.4及び7.2による。
5.2.2 材質 容積
サンプリングバッグの材質は,特に規定しないが,フッ素系樹脂〔フッ化ビニル(PVF),4フッ化エチレン-6フッ化プロピレン共重合体〕などが望ましい。容積は,10 Lとする。 5.2.3 気密性