友人はわざとらしく声高らかに万葉集の一句を読み上げた。
「えーと、たしか昔の人も恋をして何度も涙を流してるって意味だよな?まあ俺は泣いてなんかないよ!俺はなぁ?彼女を見かけるだけでいいんだ。俺の気持ちが彼女に伝われなくてもいい?って、恥ずかしいこと言わせるな!」
“今天啊,想找你谈个事。听好了,绝对不准笑哦。我是认真的??我啊,好像恋爱了??” 我决定找学生时代一起研究《万叶集》的友人商量。 “啊!你刚才笑了吧!我这么严肃,你却??”
看我怒目而视,那位朋友总算愿意认真倾听我的诉说了。
“嗯?怎么遇到的?下班回家,我步行到便利店时,撞到一个女孩,撞得很远。扶她起来时,看到她的脸,目光不自觉地被吸引了。喂,不要笑嘻嘻地盯着我,不好意思啊!”
我不禁有几分感动,因为朋友体贴地倾听着我的诉说。他一定也觉得稀罕,平时感情不甚外露的我怎么会突然谈起自己的恋爱。
“如果不是你的话,我是绝对不说的,所以绝不要跟其他人说哦!” 『今人如此恋,不孤;古人更甚,放声而哭。』 ——为情所困的,不止你一人。
朋友特意高声诵读了《万叶集》中的一首和歌。
“我说,这句是说古人也常常为情流泪罢。我可没哭!我啊,只要能看见她就好,就算她不知道我的心意也没关系??不要再让我说那么肉麻的话啦!”
Track 06 反驳
「ただいま~って、誰もいないよなぁ~」
久しぶりに友達と会って、はしゃぎ過ぎてしまった。酔いが回っているせいか、足元が覚束ない。
「あ~今日はよく眠れそう~あいつも元気そうでよかった。また飲み会でも企画するかぁ~はぁ~昔の人も恋をして泣いてきているかぁ?」
彼女への気持ちに気づいても、俺は別に何かをするわけでもなく、以前と変わらない日々を過ごしている。ただ?仕事が早く終わった時は必ず、あの道を通るようにしていた。道の向こうからやってくる彼女を見つけた時は、思わず振り返って彼女を見送る。それが最近の日課。
「そういえば、今日は会えなかったなぁ~」
何をしていても、誰かと話していても、俺は彼女を一度も忘れたことはない。ただこの手が、心が、彼女をひたすらに求め続ける。
「好きだぁ?はぅ?声に出せば出すほど?」
『忘るやと物語してこころやり過ぐせど過ぎずなほ恋ひにけり』 気晴らしに友人と話したのに、ますます貴方への思いが募ってゆく。 “我回来了。”呃,说了也没人应的。
见到久违的老友,闹得有些过头了。酒劲一上来,走路跌跌撞撞的。 啊??今天似乎能睡个好觉。
那个家伙好像也过得不错。下次再找他出来喝几杯。呵??“古人亦为情所困、以泪洗面”,么??
尽管我喜欢她,但这并不意味着我会采取什么行动。生活一如既往。只是,工作早早结束的时候,我一定会走那条路。看到她迎面走来,我一定会回头目送她。这已成为近来我每天生活的例行项目了。
这么说起来,今天没有看到她啊??
无论在做什么、跟谁说话,我都无时无刻地惦记着她。我的双手和心灵在渴望着她。 喜欢你!每一声表白都让我更喜欢你?? 『心想能忘,闲谈遣心肠;情未过,恋自长。』
——和朋友谈心,希望冲淡这份愁绪。却是抽刀断水水更流。
Track 07 无论在哪里 Track07
「あっ、あの後姿?似てる!はあ~なんだ、違う人かぁ~」
いますれ違った人、彼女に似ていたなぁ。
(パッ)「痛っ!あっ、あぁすみません!大丈夫です!ぼーっとしていただけです?これ、まとめておけばいいんですよね?先輩の頼みならいつでも引き受けますよ~そんなに心配しないでください。俺はいつだって元気ですから。」
会社の廊下、社員食堂、毎日乗る電車、近所のコンビニ?ふと彼女がいるんじゃないか、どこかですれ違っているんじゃないかと、思わず探してしまう。
「また気のせいかぁ?」
でも?どんなに目を凝らしても、彼女を見つけることはできなかった。忙しい日が続き、もう随分と彼女と会っていなかった。彼女は今夜も一人、星明りの下を歩いているのだろうか。少しでも俺のことに気づいてくれていたなら?なんて思ってしまう自分を情けなく思ってしまう。
「こんなにも人を好きになるなんて?」
彼女の姿を思い出すだけで、暖かくて、幸せで、切なくて、苦しくて?もし恋の病で死ぬことがあるなら、俺はもう?千回は死んでいるんじゃないか?
「そういえば、こんな歌が万葉集にあったなぁ~」
『思ふにし死にするものにあらませば千遍そわれは死にかへらまし』 恋焦がれて死ぬなら、私はもう千回死んでいる。
今夜もビルの窓から見える星たちに、彼女とまた会えるように祈る。
啊!那个背影很像她。唉??什么啊,原来是别人。 刚刚擦肩而过的人,长得真像她。 (碰撞声)
“唔。啊,对不起!没事儿!我刚才走神了??了解~要整理这些东西对吧。前辈,只要是你的委托,我随时都会帮忙的。别这么放心不下我,我可是精力十足的哦!”
在公司走廊、员工食堂、每天乘坐的电车、家附近的便利店,我总是不自觉地四下寻找她的踪影。总感觉她就在旁边,或许我们会在哪里擦肩而过。 又是我的错觉??
然而,无论多么仔细地寻找,我还是找不到她的影子。忙碌的日子持续着,已经很长时间没有遇到她了。今夜,她是否也独自漫步在星光下?或多或少,她是否注意到了我?——连我自己都觉得自己很可悲。
我怎会如此疯狂地恋上她??一想到她,暖意、幸福感、心痛与苦闷就涌上心头?? 如果有人因爱情而死,我恐怕已经死了上千回。这么说来,《万叶集》里也有这样的相思之歌。 『若是相思,致人于死;我已死而返,何止千次。』 ——若恋爱令人心焦而死,我已经死过一千回了。
今夜,我照旧向着房间窗外的繁星们祈祷,请让我再次遇到她。
Track 08 想要相见的心情
Track08
「あぁ~今日も疲れた~はぁ、一人で飲む酒がこんなにおいしくないなんて、初めてだ。」
いますぐに会いたい。いますぐに抱きしめたい。自分の気持ちに気づいた時から、毎日会いたくてたまらなくて?どうしたらいいのか分からない?でも、いざ会ったら、まともに顔も見れない。俺ってかっこ悪いなぁ~最近の俺は四六時中こんなことばかり繰り返し繰り返し考えている。
「はぁ~気晴らしにテレビでも見ようかなぁ~」
ぼんやりと見つめていると、ある人気女優がゲストとして出てきた。出演者に軽く会釈をし、その女優の笑顔がアップで映された瞬間、あの日見た彼女の顔と重なった。
「会いたいなぁ~」
いま彼女は何をしているんだろう。どこにいるんだろう。誰と一緒にいるんだろう。誰を
思っているんだろう。聞きたくても聞けないことがたくさんある。
「俺って、こんなに臆病だったかぁ?駄目だ!酒もテレビも集中できない!へぇ~こんな日はもう寝よう。」
「おやすみなさい?って、誰もいないかぁ~」
その夜、夢の中に彼女が出てきた。俺の方に手を差し伸べて笑っている。彼女の手を取り、俺もつられて笑う。彼女の大きな瞳に俺が映っている。きっと俺の瞳の中にも彼女が映っているだろう?優しく幸せな果かない夢物語。
『相見ては面隠さるるものからに継ぎて見まくの欲しき君かも』
会えば恥ずかしくて顔も見れないが、できることならもっと貴方に会いたい。
これが現実になればいいのに?何度も何度も夢の中で祈った。
啊~今天也很累啊。
一个人喝酒是这样的难以入口,还是第一次。
我想现在就见到她,想马上就抱住她。从发现自己心情的那一刻开始,每天都想见她想得不得了,不知道怎么办才好。但是,一旦见到了,却又害羞。 我这个人,真是失败啊!
最近的我,一天到晚,都在反反复复地想着这样的事情。 啊~为了消愁解闷,看看电视吧。
呆呆地看着电视,那个人气女优是作为客人出来的。她对着演出者微微地点头,那个女优的笑脸,特写放大的那一瞬间,和我那天见到的她的笑脸重叠了??
好想见她啊。现在她在做什么呢?在哪里呢?和谁在一起呢?她在想着谁呢?想问却不能问的事情实在是太多了。 我,是这么胆怯的人啊?
不行啊,不管是酒还是电视都无法令我专注。这样的日子,还是早些睡吧。 即使说“晚安”也没有人听啊??
那天晚上,她出现在了我的梦中。她笑着向我伸出手。我握住她的手,也被她所感染而笑了。她大大的眼睛里,映出了我的身影。肯定,在我的眼中,也映着她的身影吧。温柔的,幸福的,短暂的梦物语。
『对面头不抬;却愿常相见,君再来。』
——即使见到了也因为害羞没能看到她的脸,如果可以的话,还想要见到你。 这要是能够变成现实的话会有多好啊。我在梦中不断的祈祷。
Track 09 现在,告诉你
Track09
「はぁ~遅いなぁ~いつもこの時間に通るはずなんだけど?」
俺は彼女の通る時間にいつもの道へとやってきた。
「やばい?緊張してきた?」
会えない日が続くほどに、切ない思いは募っていた。彼女の笑顔を見たい。彼女の声を聞きたい。彼女を?この腕で抱きしめたい。そう思った時には足がこの場所に向かっていた。
「あぁそろそろ通る時間だよな?」
時計に目をやると、彼女が通る時間に近づいてきた。やっぱりセリフとか考えてきた方がよかったか?
『下野安蘇の河原よ石踏まず空ゆと来ぬよ汝がこころ告れ』
貴方に会いたくて、空を飛ぶ気持ちできた。だから気持ちを聞かせてほしい。
この歌を読んだ人も、いまの俺と同じような気持ちだったのかなぁ?
暗闇の中からこつこつと足音が聞こえてくる。間違いない、彼女だ!
「こんばんは!あの?俺のこと、覚えていますか?ああ、あの、今日はどうしても言いたいことがあって?貴方を待っていました。話?聞いてくれませんか。あっ、ああの?す、好きです!俺と、付き合ってくれませんか?」
突然過ぎて、驚いたかもしれない。でもこの言葉が俺の気持ちのすべてだ。恐る恐る彼女の顔を覗くと、泣きそうな顔をした彼女と目が合った。でも、しっかりとした意志を宿したその瞳は俺をまっすぐ捕らえる。彼女は、こくんと頷いた。その瞬間、俺は彼女の手を取り、自分の胸元に引き寄せた。
「絶対、大事にするから。」
俺はいつまでもいつまでも、星明りの下、彼女を抱きしめていた。
啊,好慢啊。平常都是这个时间经过这里的。 我总是在她要经过的这个时间来到这里。 糟糕,好紧张。
见不到她的日子一天一天地继续,切不断的思念也越来越厉害。想要见到她的笑脸。想要听到她的声音。也想要用这双手抱住她。这样想的时候,脚总是不自觉的就走到这里。 啊~差不多快要到她走过这里的时间了吧。看看手表,已经接近她要经过的时间了。 果然,还是考虑一下台词比较好吧。
『下野安苏河滩;未踩石头跨如飞,快把心事向我谈。』
——想要见你,都想从空中而来。好想倾听你是怎样的心情。 读过这首和歌的人是不是有着和我一样的心情呢?