もっとも多くの芸術の萌芽がある。
芸術が一種の創造であるという要素は、この驯服されない野性的な深い何物かの上に建設される(8)にある。この建設のない場合、芸術は創造的要素を失い、生命力が【キ】希薄になる。
猫の野生は、その柔軟温順な外観から(9)ところに存在していて、こうした野生は内心的なものであって、猫の夢でもある。その内心的なものに対する驚異と恐怖とから、猫に関する伝説が生まれる。猫に関する迷信的伝説は道徳的な美の外側にあるものが多く、(10)それが報恩とか復讐とか言うことから発したものであったとしても、それは(11)独自の展開をなして、不思議な力を発揮する。
(1)~(11)に入れるのにもっとも適切なものはどれか。
1. A.そして B.ただし C.もっとも D.とはいえ 2. A.それで B.それが C.それも D.それを
3. A.ようするに B.もちろん C.なぜなら D.ところで 4. A.気が合えば B.気が済めば C.気が向けば D.気が利けば
5. A.を B.に C.から D.へと
6. A.きりない B.きれない C.きらない D.きない
7. A.そこか B.なにか C.どれか D.どこか 8. A.ゆえ B.もの C.ほう D.ところ
9. A.すぐれた B.はなれた C.よごれた D.みだれた 10. A.たとえ B.あえて C.もしも D.わずか 11. A.ぞくぞく B.ずるずる C.たちまち D.そろそろ
12. 文中【ア】の「なら」と同じ使い方はどれか。 A もう少し発見が早かったなら、助かったのに。 B 動物の切手なら、どんな切手でもほしい。
C このまま不況が続くなら、失業問題は深刻になる。 D フランス語はだめだが、英語なら少し話せる。
13. 文中【イ】の「次第」と同じ使い方はどれか。 A 彼は外国人を見つけ次第、だれにでも話しかけようとする。
B 先日は失礼いたしました。深くお詫びする次第です。 C 目的が達成できるかどうかは、本人の努力次第です。 D 今度のテストの成績次第では、上のクラスに上がることもできます。
14. 文中【ウ】の「最高」と同じ意味になる「に限る」の使い方はどれか。
A この席に座れるのは老人に限る。 B 疲れた時は温泉に行くに限る。
C このチケットでの入場は一枚一人に限る。 D 当センターの施設の利用は本校の学生に限る。
15. 文中【エ】の「すまして」と同じ使い方はどれか。 A 耳をすまして、学長の話を聞く。
B 自分が悪いのに、すまして人のせいにする。 C 急いで仕事をすましてパーティーに行く。 D 心をすまして芸術を鑑賞する。
16. 文中【オ】の「いわれている」の「れる」と同じ使い方はどれか。
A まっすぐ行けば、駅前に出られる。 B 箱根は観光地としてよく知られている。
C 写真を見ると、父のことが偲ばれてつい涙が出る。 D 朝6時から練習を開始するから、起きられたら来てください。
17. 文中【カ】の「猫のうちには」に当たるものはどれか。 A 猫の仲間には B 猫の身体には C 猫の内心には D 猫の巣には
18. 文中【キ】の「希薄」に当たる最も適切な解釈はどれか。
A 密度がだんだん小さくなること。 B 濃度が徐徐に薄くなること。 C 次第にある状態に達すること。 D 充実性が乏しく、熱意に欠けること。
19. 文中の「潜む」の読み仮名はどれか。 A ひそ B かが C しず D ゆる
20. 文中の「柔軟」の読み仮名はどれか。
A じゅうだん B にゅうだん C じゅうなん D にゅうなん
Ⅱ.読解(55点)
A.次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢ABCDからもっとも適切なものを一つ選びなさい。(2点×20=40点) [一]
ぼくの子供のころは、買い物をするにも、定価の決まっていない買い物が多かった。それで、店の人とうまくなじ
みになって、買い物のやり取りをする要領が大事なことだった。同じものを買うにしても、要領が悪く失敗したら、高い値段で買わされてしまう。ふだんからのつきあいだって、買い物のときになって、ものをいうのだった。 これは、ある意味で、不平等なことであった。同じものを買うのに、相手次第で値段が変わる。失敗すると、損になる。
いまでは、定価が決まっている。平等に、だれでも同じ値段で、買い物ができる。しかし、ときにはそれが、ちょっと味気ない(乏味)気がしないでもない。なによりも、要領を身につけようと、努力することがなくなった。店の人と関係を取り結ぼうと、ふうだんから心がけることがなくなった。平等なかわりに、冷たい関係になってしまった?
何度か失敗して、だんだんと要領を覚えていくものでもあった。その意味では、店の人というのは要領の先生であった?<中略>
値段の交渉をするということは、買い手のほうでも、その値段意思を介入することであった。与えられた定価のもとでの、買うか買わないかだけの判断ではない。そして交渉に参加したからには、たとえそれが高い値段であったとしても、それは買い手の責任に属する。つまり、自分の意