2010-简约版练习
おまえはすくすくと伸びて初夏の陽を明るく透かす若葉となる。生命の充実を感じるとともに,その柔らかい葉が虫におかされやすいのも,この季節である。幸いにおまえは無事に夏を迎え,今,仲間とともに青々と繁り合っている。
私はおまえの未来をも知っている。夏の盛りになると,葉陰ではアブラゼミが騒がしく鳴き立てるだろう。しかし,台風が過ぎるころになると,ヒグラシやツクツクボウシの,どこか寂しげな歌声に変わる。涼しくなる。蝉の声が聞こえなくなって,今度は根本の方から虫の合唱が,しめやかに秋の夜の興を添える。
おまえの緑は,なんとなく疲れた色合いになってくる。やがて黄ばみ茶色になって,寒い雤の中にうなだれている。一夜,風が雤戸を鳴らすと,翌朝,おまえの姿は,もう,枝には見られない。ただ,その跡に小さな芽が付いているのを私は見出すだろう。その芽が開くころ,地上に横たわっているおまえは土に還っていくのである。
これが自然であり,おまえだけではなく,地上に存在するすべての生あるものの宿命である。一枚の葉が落ちることは決して無意味ではなく,その木全体の生に深くかかわっていることが分かる。一枚の葉に誕生と衰滅があってこそ,四季を通じての生々流転が行われる。
一人の人間の死も,人類全体の生にかかわっている。死はだれしも好ましくないに違いないが,自分に与えられた生を大切にして,同時に人の生をも大切にして,その生の終わりの時,大地へ還っていくことは幸いと思わねばならぬ。それは,私が庭の木の一枚の葉を観察して得た諦観と言うよりは,一枚の葉が生と死の輪廻の要諦を私に向かって静かに語ってくれた言葉なのである。
3.「強い女」自然体で表現 ―――パリ コレ、着こなしのツボ
来年春夏物のコレクションの傾向は、シーズンを待たず早ければ年明け早々からも街の流行に影響する。デザインをコピーした服が出回ったり、コレクション報道を見て自分の着こなしにいち早く取り入れる女性が出てきたりするからだ。2001年春夏コレクションは、パリ コレに象徴される「強い女」がメーントレンドのようだが、どう着こなすか? そのヒントを探った。 「強さ」を表現する方法はいくつかのパターンがあった。まず一つは、肩章つきジャケットや迷彩色といったミリタリールック、サファリシャツなど、本来は男性服の色や形を使うやり方。
ただし、上がミリタリーなら下は花柄や柔らかい素材のフレアスカートなどで調子を変えること。ことさらの強さの表現は弱さの証明であり、いまの女性にはふさわしくないということらしい。
もう一つはセクシーに着こなすこと。かつてのモンローばりのピンナップガール風だったり、マドンナ風だったりと色々。素材がレザーなら、形はクラシックでも今シーズンは野性的でセクシーに映る。ただしポイントは「別に男にこびているわけじゃない。女の体を強調してどこがいけないの」という共通した印象だ。
こうした、あからさまではない自然体の強さを表現するコツがわかれば、今回のコレクションで、強さとは正反対に見えるフェミニンなアイテムが多かったこともうなずける。
ドレープやプリーツ、シャーリングなどを多用した揺れるようなスカートやドレス、打ち掛け風のさらりとしたきものドレス、ウエストを強調する帯のような幅広ベルト、薄布を何枚も重ねるレイヤード……。